善玉菌を増やして妊娠準備フローラを改善する食生活
記事監修医師フィデスレディースクリニック
松本智恵子 院長
■資格
日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
注目の妊娠準備のフローラバランス。
善玉菌とされるラクトバチルス属の乳酸菌のほか、日和見菌、悪玉菌が存在し、90%以上がラクトバチルス属の善玉菌で支配されている状態が理想とされています。
ですがこの妊娠準備フローラは、ちょっとした生活の変化でバランスを崩してしまうともいいます。
フローラを改善する食生活
妊娠準備フローラが乱れる原因には、女性ホルモンの乱れや低下、免疫力の低下、生活習慣の乱れ、ストレスなどの影響が挙げられています。
そのためそれらの原因を改善する食生活が良いとされています。
まず妊娠準備フローラは腸内細菌のバランスとも関係が深く、基本的には腸内細菌を整える発酵食品が良いとされています。
また善玉菌のパートナーとなるオリゴ糖を多く含む食品も良いとされています。
さらに女性ホルモンを整える大豆食品など食物繊維が豊富な食品も良いとされています。
発酵食品 | チーズ、ヨーグルト、納豆、味噌、醤油、漬物など |
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オリゴ糖を含む食品 | 玉ねぎ、ごぼう、にんにく、牛乳、ばなな、はちみつなど |
食物繊維が豊富な食品 | 大豆、小豆、海藻類、きのこ類 |
乳酸菌の補給は胃酸の影響も考慮
ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品は食べるタイミングも重要です。
なぜなら食べ物は必ず胃を通過するので、どうしても胃酸の影響を受けてしまうからです。
そのため、できるだけ胃酸の濃度が低くなる食後や食間を狙って食べるのがおすすめとされています。
また、サプリメントで補給する場合は胃酸の影響を考慮した「耐酸性カプセル」を使用していることが重要です。
耐酸性機能のついていない一般的なカプセルや錠剤の場合、胃酸の影響を受けてしまうため、せっかくサプリメントで集中して摂っているのに意味がなくなってしまいます。
参考:
株式会社 アイジェノミクス・ジャパン
https://www.igenomix.jp/column/flora05-22/
ウェルナビ
https://www.nisshin.com/welnavi/magazine/chokatsu/detail_003.html