自宅でできる84日間ミトコンドリアトレーニング
記事監修医師一倉絵莉子 医師
空腹はミトコンドリアを鍛える絶好のチャンス!
ミトコンドリアを増殖させるには、空腹感を感じたり、体にきつい運動をしたり、寒いと感じたり、とにかくミトコンドリアに危機感を覚えさせること。
ミトコンドリアは危機感を感じるとエネルギー(ATP)を作るために増殖して自身の質も高めていきます。
そこでミトコンドリアを改善するアドバイスとして、空腹感を作ることでミトコンドリアを活性・増殖させる「16時間ファスティング」をおすすめします。
16時間ファスティングって何?
1日の食事を摂る時間を8時間以内にして、残り16時間は何も食べないというとてもシンプルなファスティング。
ミトコンドリアに良くない過度な糖質や、過度な抗酸化食は避けたいですが、基本的にはこの8時間は何を食べても構いません。
残りの16時間は食事をしませんが、もちろんこの間も水やコーヒーお茶などデトックスを促す水分は摂っても構いません。
大切なのは食事を摂らない時間をきっちり16時間作って空腹感を感じること。
そうすると最後の食事から12時間ほどでケトン体という物質がたくさん発生しはじめます。
このケトン体がミトコンドリアを増殖・活性させる秘訣なのです。
ミトコンドリアを増殖させるケトン体って何?
私たちの細胞は、細胞質とミトコンドリアの2つの場所でエネルギー(ATP)を作っています。
細胞質では食事から得た糖質を分解して瞬時にエネルギーに変えますが、グルコース(ブドウ糖)1分子当たり2分子のATPしか作れず効率が良くありません。これを解糖系といいます。
一方ミトコンドリアでは酸素を使って、ピルビン酸やケトン体という物質を燃料にエネルギー(ATP)を作ります。これはグルコース(ブドウ糖)1分子当たり36分子ものATPを作ることができるとても効率の良いエネルギー産生方法です。
ケトン体は私たちが摂る食事には含まれていない物質で、中性脂肪を原料に肝臓でつくりだされます。
通常は食事から摂取した栄養素を分解してエネルギー源としていますが、そのエネルギーがなくなると肝臓で体内の脂肪を分解してこのケトン体をつくりだします。
そう、ミトコンドリアの燃料となるケトン体を発生させるには空腹時間が必要だったのです。
空腹時間ができてケトン体の濃度が上がると、ミトコンドリアの燃料となってミトコンドリアが活性化しはじめるのです。
84日間ミトコンドリア強化プログラムに取り入れよう
ミトコアと一緒におこなう「自宅でできるミトコンドリア強化プログラム」の1つとして、この週に1回の16時間ファスティングをおすすめします。
16時間ファスティングは、週に1回するだけでもミトコンドリアを増殖・活性させる効果があると言われています。
84日間、週に1回で合計12回をミトコアと一緒に取り組むことで効果倍増です。
みんなで週1の合同ファスティングに参加しよう。
参考:
東京工科大
https://www.teu.ac.jp/topics/2016.html?id=224
LEE
https://lee.hpplus.jp/column/2163998/
株式会社エッセンシャル出版社
著者 後藤日出夫
「妊活」の新常識!ミトコンドリアで妊活健康法
生命系のための理工学基礎
https://rikei-jouhou.com/electron-transport-chain/